始業式では、石川啄木の歌を紹介しました。
「なんとなく 今年は良いことあるごとし、元旦の朝 晴れて風なし」啄木はそれまで、貧困と病気に悩まされていました。風も無く、穏やかに晴れたすがすがしい元日の朝、まさに今年の正月のように、今年は何かいいことがあってほしいなあという願いを込めた歌だと思います。
世相は決して喜ばしい状態ではありません。むしろ、先行き不透明な時代になるとして不安をあおっています。そんな時こそ「将来への希望」をもつことが大切です。自分の足元を見つめ着実に歩んでいく。自分の未来は自分で切り開く。集中し前向きに生きる。結果がどうなるかは誰もわかりません。共に学び、真剣に向き合いながら将来の社会を語る。多くの人が家庭を築き、子どもを育てる喜びを語る。未来の日本を発展させ豊かな社会にするために支えあい、競い合い、高めあい、着実に一歩づつ歩んでいくことが望まれます。
今年は「酉年」。酉年は革命の年ともいわれています。干支で言うと「ひのととり」60年前、宇宙開発、原子力開発、海外進出などが始まった年で、発展的な年だったようです。今年はそんな大それたことでなくても、慎重で安全な革命がおこることを期待してもいいのではないかなと思います。
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